■プロフィール

優西

Author:優西
20代♂ 学生

東京の片隅で大学生奔走中。

東アジアが大好きで
そっちのほうによく旅行します

現在台湾の大学に留学中(2010.09-)
日々考えてることとか書きます!

何かありましたらコメント欄に
残していただければ幸いです。

■最新記事
■最新コメント
■最新トラックバック

■月別アーカイブ
■カテゴリ
■読書カレンダー本棚
■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■リンク
■ブロとも申請フォーム
■QRコード

QRコード

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
アジア人のこころ④
(中国語が分かる方がいれば、まずこちらをご覧ください)


yahooのニュースはこちら。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101025-00001260-yom-ent

こんなニュースが日本を騒がしていませんか?
少なくとも、このニュースを報道している新聞社にも偏りが見られますが…。

台湾ではなく、中国台北の要求。
僕は正直、このニュースを見て大人げないなと思ってしまいました。


なんで、中国は台湾ではなく中国台北を要求するのか。

台湾と中国をめぐる問題は、現地では一般的に「両岸問題」と言われています。
それは、台湾の国際的地位をめぐって、
独立するか、中国と統一するかという二択を迫られているというものです。
まあ今の台湾の国際的地位というのは非常にあいまいなわけで。

一言で言いましょう。台湾は台湾です。中国ではありません。
それは、国際的な地位の問題ではないです。認識論です。
あくまでこう言っておきましょう。
僕が今まで会った「地理的な場所としての台湾に住む人」の中に
「自分は台湾人だ」と答えない人は誰一人としていません。
もちろん、台湾には色々な人がいます。
それは僕のような日本人であったり、
「新移民」と呼ばれる、東南アジアから出稼ぎにやってきた人たちであったり、
はたまた14の民族が認められている台湾原住民であったり…。
年輩の方には、これまた複雑で、中国大陸からやってきた人もいます。
要するに本当に複雑なんです。

ただ、こうしたことを中国の人は分かっているのか?
中国の人は、正直に言って台湾の事を良く知りません。
僕が2010年6月時点で中国に行った際に、台湾に関する情報というのは
サブカルチャー(特に俳優を中心とした芸能界)と、また台湾にかかわるごくわずかな書籍のみでした。
一般的な中国人の、台湾に関するイメージというのは乏しく、
僕が会った中でも一番すごかった人は(特に年を召した方はそう)
「台湾は憎き国民党に支配されている!
私達が解放してやらないといけないんだ!」
というものでした。

もちろん、台湾も中国の事については良くないステレオタイプが構築されている感はあります。
自分たちの特異性を説明するあまりに、彼らを仮想敵としてしまい、
欧米のメディアが掲げるステレオタイプに乗っかって
「中国は汚い卑劣な奴らが集まっている!、俺らは彼らとは違うんだ!」
という漠然としたイメージで毛嫌いしている感があるので。


ただこうした状況も改善は見られます。
特に今の博識な若い世代を中心にして、どんどん交流が深まっているように感じられます。

前回も言ったように中国人が台湾に行き来しやすくなってから、
様々な形で、台湾で中国人を見掛けるようになりました。


僕が期待するのはただ一つ、もっと中国の人に台湾を知ってもらいたい。
そして台湾の立場というものを理解してほしい。

だからこそ、僕がこのことについていらだちを隠せないのは、
自分の立場を相手に押し付けてしまっているところであり、
自分の立たされている状況を理解していないところであり、
そして、「台湾人に生まれた悲哀」を理解していないところにある。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――-
「台湾人に生まれた悲哀」
この言葉は、故・司馬遼太郎との対談で、元総統の李登輝が言った言葉だ。

何が悲哀なのか。
それはおそらく、台湾の曖昧な立場に端を発していると思う。

具体例をあげよう。
ある大学生向け台湾史の教科書に書いてあったこと。

アメリカに留学した台湾の学生が、留学生寮に住んでいた。
あるとき、寮で自分の国について紹介をみんなにするという催しが行われた。
その台湾の学生は、ひとしきり「中国大陸」の歴史を言った後、すぐに紹介を終えてしまった。
一人の別の留学生は、
「今君が言ったことは台湾じゃなくて中国の歴史だよね?台湾には歴史がないの?」と質問する。
そしてその学生はこう答えた。「台湾の歴史は知りません。」

これが一つのケースだ。
1980年代末期に起きた民主化が起きるまで、台湾人は台湾の歴史を教えてもらえなかったのだ。

そして、今、歴史が教えられても、文化がないということに台湾人は悩んでいる。
自分の文化はどこにあるのかというルーツ探しをひたすらにしているのだ。

また、別の例を言いたい。

日本に留学しに行った台湾人は、日本に憧れを抱いている。
来たい一心で日本にやってきたものの、
身分証明書を手にしたときに日本に対する落胆を始めるだろう。
書かれている国籍は「中国」なのだ。

というのも、日本は台湾を国として認めておらず、中国の一部としている。
だから台湾人は、台湾(=中華民国)のパスポートで入国しても、中国として認識されるのである。

そして留学先の大学に就いた台湾人。大学の寮で一緒に住むことになった中国人に
「あなたは台湾人?それとも中国人?」と突然質問される。
いきなりグレーな部分を聞かれて台湾人は気がめいる。

ざっと「台湾人に生まれた悲哀」を挙げてみたが
まあこちらに来てから、本当に数え切れないほど、台湾人の立場というものの脆さに
気づかされる日々なのです。


―――――――――――――――――――――――――

なぜ東アジアの関係はこうもぎくしゃくしているのか。
ここで知り合った韓国の友人に言わせれば
アジアにはforgiveness(許し)が足りないというわけです。

ただ僕は、相手の立場に立って考える視角が欠落してるんじゃないかと思います。
アジアに生きる人々が、アジア人のこころを理解するには一筋縄にはいかないようです。

僕はここでしなければならないこと。
まずは、台湾人の立場に立って考える。
アジア人のこころを知るためには、僕にとってまず一番初めの登竜門となりそうです。

スポンサーサイト
アジア人のこころ | 01:38:54 | トラックバック(0) | コメント(0)
次のページ

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。