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優西

Author:優西
20代♂ 学生

東京の片隅で大学生奔走中。

東アジアが大好きで
そっちのほうによく旅行します

現在台湾の大学に留学中(2010.09-)
日々考えてることとか書きます!

何かありましたらコメント欄に
残していただければ幸いです。

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アジア人のこころ③
台湾にいて、ある記事にふと目が行った。

「台灣頂尖生出走!」
(台湾の成績トップ学生、いってらっしゃい!)

という記事だ。
まあ大学生の俺にとってはまあ惹かれる記事だった。

記事の内容を簡単に説明すれば、

今台湾で成績優秀な高校生が、台湾のトップ大学である台湾大学を目指さずに、
なんと中国大陸の北京大学に入学するケースが増えて来ている、というものだ。

2008年中国大陸と台湾の間の入国の制限が緩和されて以降、
観光客や政界の人物など、様々な形で人の行き交いがなされている。
その中でも、「学生」の行き交いも起きてくる。

僕の(台湾の)大学にも、武漢から、そして上海から中国の留学生が来ている。
またこの大学から、中国大陸に留学する学生が増えて来ている。
僕としては是非ともこの交流が続いて、
身近なところから両岸関係の感情面が緩和されていってほしいと思っているのですが…

この記事で問題なのが、それが「台湾のエリート学生」だと言うこと。
その記事には、台湾よりも北京で学ぶ環境の方がすごい、なのだとか。



ここからは僕の見解。

中国・台湾ふたつの大学(台湾=政治大学・台湾大学? 中国=北京大学)に
行ったことがある僕から見ると、
やっぱり後者の方が圧倒的に勉強をしている印象を受ける。

確かに、この二つの大学の学生は本当に能力が突出している。
台湾大学では、大学から学び始めたばかりなのに日本語をベラベラ喋る学生に
幾度となく会ってきたし、
北京大学では彼らは一体いつ寝ているんだと言うくらいに
いついかなる時でも勉強している姿を見かけたものである。

ここまで来てじゃあどうなんだと言われれば
正直に言って決定的に違うのが、意識の差だろう。
北京大学の人たちは、自分たちこそが将来の中国を担うんだと言う意識が強い。
だから、授業でもなんかピリピリした感じがしていた。
とりわけ国家情勢がそうなっているからだろう。

ただ、台湾の学生はどうだろうか…
僕の考えでは、優秀な大学ですらも勉強している人としていない人の差が激しい気がするのだ。
学部の授業に出れば、
隣で平気で飯をがっつり食っている奴もいるし
スカイプをつなげて友人と話をしている人もいる。

深夜に図書館から寮に帰る時でさえも、
キャンパス内で大勢で集まってはしゃいでいる学生を何度見た事か。


先輩からある笑い話を聞いたことがある。
台湾の学生が中国大陸のある大学に留学した時の事。
「台湾の学生は朝五時に寝る。中国の学生は朝四時に起きる。」
この意味がわかりますでしょうか?
前者は遊び呆けて朝帰り、後者は朝からお勉強。
これを聞いた時は驚愕しました。


なぜこのような状況が起きているのか…
思うに中国の学生は、今の状況に対して非常に危機感を感じているのだ。
どういう危機感かというと、

これから中国は発展して、大国を目指していくのに、
国内は汚いしまだ何も整備されていない、それはどうにかしなければ

という意識だと感じている。

それが、
→自分たちがなんとかしなければ
という物につながっているのだろう。

一方、台湾はというと
中国との関係におしつぶされて、5年後ですらも先の見通しも経たないような状態にある。
そして進むべき目標が分からずに、暗中模索しているといった状態か。



さらに個人的な意見。

もっと台湾人に頑張ってほしい。
なぜなら、彼らの歴史的経験はアジアで必ず必要となる日が来るから。

日本と中国と東南アジアに挟まれた地理的条件の中で文化的にも多様な台湾が
それぞれの地域を結ぶ運河のような役割を果たす日がいつか来ると僕は信じているからだ。
だからこそ、台湾には自分のプレゼンスを強めていってほしい。
そして今度こそ台湾人の自分たちの力で、思想的にも経験的にも
台湾を作り上げてほしい。
それが東アジアをつなげるカギになると感じてやまないからだ。


なんて勝手な事を言っていますが、
こっちに来ると、「台湾人の視点」というものをどうしても考えてしまいます。

特に歴史を学んでいると、
それぞれの史実の解釈に関して、必ず立場の問題が含まれてくるのであり、
台湾人の視点というモノの重要性が浮き彫りになってくるんです。

ここにきてちょうど二カ月。
なんとなく台湾人の視点というものが見えてきました。
のこりの時間もがんばります。


―――――――――――――――――――――――


ところで、話は戻りますが、
日本の大学生はどうだろうか?(笑)

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アジア人のこころ | 23:41:32 | トラックバック(0) | コメント(2)